4.8 入射不可に陥った場合の対処
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Linacの繰り返しを1Hzにする。
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BTの終端までビームが来ているかLinac/BT Orbitパネルで確認する。
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Linac/BTの軌道のmeas-goldをLinac/BT Orbitパネルで表示させて0から大きくずれていないか確認する。
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meas-goldとは、現在の測定軌道と調子が良かった時のLinac/BTの軌道との差である。もしmeas-goldがdispersionの形をしていたら、Linacのエネルギーがずれていることになるので、dispersionパターンが消えるようにLinacのエネルギーノブで調整する。
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BT End Feedbackでビーム位置がターゲットにきているか確認する。
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HER入射の場合、スクリーン12番でビームの幅を確認する。ビームの幅がエネルギーの広がりによって大きくなっている場合、サブ・ブースターの位相を調節してビームの幅を小さくする。正常な時のビームの幅はスクリーン全幅の4分の1程度である。
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ビームが蓄積されている場合はLinacの繰返しを適切な値にし、セプタム、キッカー、V.
steering、入射Phaseを一通り調整してみる。それでもダメならビームを捨てて以下の操作を行う。
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ビームが蓄積されていない場合、リングのステアリングをビームが蓄積されていた時刻の設定をセットしてみる。リングのステアリング・パネルで設定すべきステアリングをLoadしSet
Magnetを押しパネルのインジケータ−が全て緑(一部青色)になるのを確認する。
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HER入射の場合、iBump Feedbackのパネルを確認する。V Bump Angle at IPの値が0.3
mrad以上になっていたら0を入力してDirect Setをしてみる。
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CTをオシロで見えるようにする。レンジを例えば5mV、20 micro secにし、Extトリガーにする。8
CTでパルス毎の変動が大きい場合はAR/PF同期になっていないか確認する。
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数百ターンくらいしている場合は、リングのチューンを変えてみる。例えば水平方向に0.002、または垂直方向に
0.002程度上げてみる。数ターン以下の場合は以下の手順を踏む。但し、Belleのバックグランドが大きくなりすぎないように注意する。
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Injection Controlパネルで現在のパラメータを保存した後、入射が比較的良かった時のパラメータをロードしてみる。
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BT終端のスクリーン20番でビームの位置とプロファイルを確認する。ビームを削らない程度に、セプタムの壁ギリギリまで近づける。セプタムにビームを近づけたい場合はInjection
ControlパネルでPosition at SC20(mm)の値を減らし、遠ざけたい場合には値を増やす。ビームのプロファイルが全くはっきりしない場合は、BTでのマッチングに問題があるのでBTのOptics調整を行う。
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セプタムからのビームの入射の角度、Angle at SC20(mrad)の値を変えてCTでターン数の増える所を探す。
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HER入射の場合、セプタム4台に対して「位置」と「角度」という2つのパラメータを制御しているため、たとえ同じ「位置」と「角度」であっても、必ずしも同じセプタムの値になるとは限らない。但し、同じセプタムの値ならば、「位置」と「角度」は必ず同じになる。セプタムとキッカーは「蹴り角」で保存していることに注意。
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BT終端の垂直方向のステアリング V. Steering(mrad)を変えてCTでターン数の増える所を探す。
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Kicker Height、Kicker Jumpを変えてみる。Kicker Heightは通常、20mmから30mm程度の範囲にあるはずである。
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Inj. Phase(deg.)の値を変えて、入射位相を変えてみる。
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衝突点付近のステアリングを調整する。Injection ControlパネルでHER IR SteeringまたはLER
IR Steeringボタンを押すとマグネット・アジャスターのパネルが現れる。0.001mradステップで調整してみる。
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Kicker調整をone turn 入射にしてみる。Kicker Heightを0に、Kicker Jumpを1付近に設定し、以上で述べたセプタム、V.
Steering、入射Phase、チューン(特に水平方向のチューンを上げてみる。)の調整をしてみる。Kicker
Jumpを下げて行くとKicker Heightが0でも蓄積されるポイントがあるはずである。
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以上の操作を一通り試みて入射しない場合は、大西、小磯、船越、生出のいずれかに連絡する。
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衝突点の$\beta$関数を広げる。
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ビームが蓄積できるようになったらゲートを閉じてライフがあるか確認する。HERは200分、LERは100分以上。ライフがなければチューンを上げてみる。または、Chromaticityを上げてみる。
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Vertical injection errorを減らすためにBT End Feedbackのターゲット値を変えてみる。
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入射キッカーの波形とタイミングをオシロで確認する。
3/15/2001
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